ウィーン室内管弦楽団 | 2023年6月13日 | ウィーン・コンツェルトハウス

13. Juni 2023
Wiener Konzerthaus
Großer Saal

Wiener KammerOrchester

Wiener Singakademie
Einstudierung: Heinz Ferlesch

Nikola Hillebrand, Sopran
Anna Lucia Richter, Mezzosopran
Ilker Arcayürek, Tenor
Manuel Walser, Bariton
Emmanuel Tjeknavorian, Dirigent

Ludwig van Beethoven

Messe C-Dur op. 86 für Soli, Chor und Orchester (1807)


Symphonie Nr. 5 c-moll op. 67 (1804–1808)

実はウィーン室内管弦楽団の名を知らなかった。ウィーンフィルの他に知っているウィーンのオーケストラといえば、ウィーン交響楽団ぐらい。オーケストラに疎くて申し訳ない。調べてみると、ウィーン室内管弦楽団は去年も来日している。

コンツェルトハウスの大ホールには11年前も来たのだが、あまりにもキラキラな楽友協会大ホールと比べると地味だと記憶していたのだが、久しぶりに来てみると、コンツェルトハウスも思ったよりキラキラだった。写真↑をご覧いただければと思う。特に天井が輝きまくっている!ということに気づいたのも、最上階の座席を選んだため、天井が近かったからなのかもしれない。ステージからは遠いのだが、視界はパーフェクト。後方なので安い席だが快適に鑑賞できる。ホールは正方形に近い長方形。つまりは横幅が広い。座席数1800席の割には、箱が大きいように感じるのは横幅のせいだろう。

ここで感じる小さな喜びは、地元の客に混じって鑑賞しているという感覚である。歌劇場や楽友協会大ホールは、地元客はもちろんだが、かなりの割合で外部の客がいる。音楽を求めて各地からやってきた私のようなオタク、音楽関係者、それから観光やビジネスでウィーンを訪問中の人など。一方で、歌劇場や楽友協会から徒歩ほんの数分のコンツェルトハウスは、ほぼ地元客ばかりと考えて良いのではと感じる。ホールスタッフは私に対してもドイツ語で話しかけてくる。(もちろんドイツ語がわからなければ英語に切り替えてくれる。)周りの会話も英語などよりドイツ語が多いように思う。

ホテルから歩くと約30分。喉が乾いてしまった。開演前にウィーン的ドリンク「ゲシュプリツァー」を飲んだ。ワインのソーダ割りだ。喉を潤すには、100%ワインより、こちらの方が良い。炭酸水の分、アルコール度数は減る。グラスにいっぱい注いでくれる。(結局、この日以降のコンツェルトハウス公演でも飲んだ。)

この「なんとなく箱が大きいように感じる」ホールに、オーケストラ奏者が入ってくると、やや人数が少ないように感じた。後期ロマン派のヘビーな作品などの方がこのホールにはむいているのでは?ただし、最初の曲であるミサ曲においては、合唱団とソリストが入るので、ステージのサイズはちょうど良い感じ。音響も良い。

交響曲第5番は「ええ!?!?」と思うほど超高速で始まった。ジャジャジャジャーン、ジャジャジャジャーン。そんなに速くていいのか?!(客席はシニアだらけなので、彼らがついていけないのではとスズキは心配した!)どこかでこんな勢いある演奏を聴いたことがある。そうだ、パーヴォ・ヤルヴィ指揮のドイツカンマーフィルのブラームスだったかな?

第一楽章はあっという間に終わる。極めて速い演奏だったぶん、第二楽章はゆったり感がより伝わる。最終楽章では指揮者はダンシング!

拍手喝采だった。そういえば、予習編に書いたが、若き指揮者はウィーン生まれ。地元出身の若者が活躍しているのだから、お客さんたちも温かく応援する。孫が活躍しているような気分だろうか?!スピード感には驚いたが、私も演奏を楽しんだ。

18:30開演で2時間で終演する公演はヨーロッパではちょっと珍しい。(早い時間に開演する場合は作品が長いので終演が遅い)

6月なので終演時間はまだ外が明るい。以下の写真は終演直後のコンツェルトハウス、帰り道に通り過ぎた歌劇場を撮ったもの。

Wiener Staatsoper

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Wiener Staatsoper

 

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